当院について

医薬品等の適応外使用について

治療上必要となった場合の医薬品等の適応外使用について

医薬品及び医療機器等は、医薬品医療機器等法に基づき厚生労働省で承認された方法で使用することが求められます。しかし、治療の必要上、承認内容とは必ずしも一致しない方法で使用すること(適応外使用という)もあります。

この場合、外旭川病院では倫理委員会で使用の必要性や、有効性・安全性等の面から問題がないかを評価・審議し、承認した上で使用する取り決めとしています。適応外使用を行う場合通常は、医療者が文書又は口頭で説明し、患者さんの同意を得ます。

しかし、科学的に相当の根拠があり、倫理的な問題が極めて少なく、患者さんに有益であると考えられる使用の際は、文書又は口頭による説明・同意取得を例外的に簡略化し、当ホームページにて情報公開することを、病院内の会議で承認しています。

患者さんは、その治療内容を確認し治療を拒否することができます。個々の承認内容について詳しくお知りになりたい場合や拒否されたい場合は、主治医や担当スタッフまでお知らせください。上記治療の拒否により患者様への診療における不利益は一切ございません。

外旭川病院 院長

当院の適応外使用一覧

使用目的 使用薬剤 実施方法
がん患者さんの悪心嘔吐
  • クロルフェニラミン
  • ジフェンヒドラミン・ジプロフィリン
内服、注射
がん患者さんの呼吸困難改善
  • モルヒネ
  • オキシコドン
内服、注射
がん患者さんのせん妄
  • クエチアピン
  • レボメプロマジン
  • リスペリドン
内服
がん患者さんのせん妄、悪心嘔吐
  • ハロペリドール
  • プロクロルペラジン
  • ペロスピロン
  • オランザピン
内服、注射
がん患者さんの掻痒感
  • パロキセチン
  • ミルタザピン
内服
気道分泌抑制
  • ブチルスコポラミン
内服、注射
身体的、精神的な苦痛緩和
  • ミダゾラム
  • フェノバルビタール
  • フルニトラゼパム
  • クロルプロマジン
静脈注射、
皮下注、
舌下投与
鎮痛補助
  • リドカイン
  • ケタミン
  • デュロキセチン
持続静注、
持続皮下注、
内服
がん患者さんの食欲増進・
改善
  • ステロイド
    (プレドニゾロン
    ベタメタゾン
    デキサメタゾン
    ヒドロコルチゾン
    ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム
    メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム)
内服、注射
味覚障害
  • ポラプレジンク
内服
せん妄・不眠
  • ブロナンセリン
貼付
せん妄・せん妄に伴う不眠
  • リスペリドン
  • クエチアピン
  • トラゾドン
内服
潰瘍部位の悪臭予防 [院内製剤]1%メトロニダゾール軟膏
(メトロニダゾール膣錠、プロペト®、注射用水)
塗布
疼痛を伴う広範な口内炎 [院内製剤]含嗽水
(4%アズノールうがい液®、グリセリン®、キシロカインビスカス2%®、注射用水)
含嗽
皮膚掻痒 [院内製剤]止痒水
(ハッカ油®、グリセリン®、消毒用エタプロコール®)
塗布
易出血性の肉芽の処置 [院内製剤]硝酸銀20%液
(硝酸銀、注射用水)
塗布
残存・増大した腫瘍の浸出・出血の抑制 [院内製剤]モーズ軟膏
(亜鉛華デンプン、グリセリン®、酸化亜鉛)
塗布(※文書による説明・同意をいただきます)