当院について

院長あいさつ

院長あいさつ 船木公行

 外旭川病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。

 この度、第5代院長に就任いたしました。

 当院の前身は1970年に秋田市新屋割山地区に開設された勝平中央病院ですが1988年10月に現在の外旭川地区に移転し外旭川病院と改名してから今年35周年を迎えます。この間、地域に貢献すべく質の高い医療とケアの提供に努めながら地域とともに発展して参りました。現在、療養病棟207床、緩和ケア病棟34床を有しており療養病棟では急性期病院の後方支援病院として慢性期の比較的重症の患者さんの治療や高齢者の急性期医療を担い、緩和ケア病棟では県内初の開設以来秋田県のリーダー的役割も果たして来ました。数年前と比べても重症患者さんの割合が増加しており療養病棟における医療区分3が90%以上、人工呼吸器の稼働台数は40台以上となっております。

 そのような中で新型コロナウイルス感染症の流行は当院の後方支援病院としての在り方を考え直す契機となりました。基礎疾患を有し感染すると重症化しやすい高齢の患者さんが多くなることで介護の比重が増え入院が長期化し、次の患者さんを受け入れることができなくなっていた救急医療現場の状況を目の当たりにし、そのような患者さんを介護力も強みとする当院で後方支援のため引き受けてきました。新型コロナウイルス感染症流行の完全終息まで、引き続き全力を尽くしたいと考えております。

 秋田県は高齢化率全国第一位(世界でも第一位)で平均寿命の短さは第二位、がん死亡率第一位など、多くの健康上の課題を抱えています。豊かな自然に囲まれ食料自給率、エネルギー自給率が全国でもトップクラスなど、多くの点で恵まれた住みやすい地域性にもかかわらず、健診、がん検診受診率が低く、県民の健康意識がこれから高まっていくことが求められます。当院の関連施設である外旭川サテライトクリニックでは一般診療の他に健(検)診、予防接種に力を入れておりますので、是非ご利用ください。

 外旭川病院はこれからも慢性期医療と緩和ケアの一層の充実に努め、地域の皆様に信頼され安心を与える病院、患者さんやご家族そして全職員にとって満足度の高い病院を目指して、医療の質の向上に弛まず取り組んで参りますので今後ともよろしくお願い申し上げます。

2023年4月
医療法人惇慧会 外旭川病院
院長 船木 公行