第7回外旭川病院ホスピス緩和ケア市民公開講座が開催されました

 第7回ホスピス緩和ケア市民公開講座を、4月13日(土)にぎわい交流館AU多目的ホールにて、5年ぶりに開催しました。約100名の方にご参加いただき大盛況で幕を閉じました。

 当院の名誉ホスピス長 嘉藤茂による開会のあいさつで始まり、前半のプログラムでは、寸劇を通して「ホスピスってどんなところ?」と題し、ホスピス外来、入院初日、痛みへの対応、スピリチュアルな対応、家族ケアと重要な5つの場面を、病棟スタッフ(医師、看護師、医療相談員、ボランティアコーディネーター)が役を演じ紹介させていただきました。

 後半のプログラムは「知っておきたいがんの症状と心のケア」と題し、ホスピス長である松尾直樹が、スライドを使いゆっくりとした口調でお話しいたしました。がん患者の「身体症状やその変化」「痛みの種類」「モルヒネに対する誤解・偏見」「点滴に対する考え」「せん妄等の精神症状」「鎮静の必要性」「スピリチュアルペインに対する対応」などの内容となっており、貴重な知識として得ていただいたのではないか思います。講演の最後で松尾の方からは「私たちは、最期まで患者さんを一人の人として接します。」と話された言葉が印象的でした。

 参加された方からは、「とても分かりやすく、ホスピスについてよく理解できた」「ホスピスの悪いイメージを改めされられた」「モルヒネと点滴の誤解が解けた」「症状や概念だけではなく、患者を支えるために何が大切かを知った」との意見もあり、看護職の方からは「今日得たものを現場に還元していきたい」という言葉もいただきました。

 この5年間、コロナ渦ということもあり開催を控えておりましたが、久しぶりの開催にも関わらず、たくさんのご参加とご意見・ご感想を寄せていただき心より感謝を申し上げます。

 本講座は、来年度以降も継続していきたいと考えておりますので、引き続き多数の方にご参加いただき、少しでも理解を深めていただけたら幸いと存じます。(医療相談室 吉村)

トピックス一覧に戻る

(2024.4.19更新)