第8回外旭川病院ホスピス緩和ケア市民公開講座のお知らせ

第8回ホスピス緩和ケア市民公開講座を、令和7年4月12日(土)にぎわい交流館AU 多目的ホールにて開催し、約50人の方にご参加いただき大盛況で幕を閉じました。
当院の名誉ホスピス長 嘉藤茂による開会の挨拶で始まり、前半のプログラムでは、劇を通して「ホスピスってどんなところ?」というテーマで、ホスピス外来、入院初日、痛みの対応、心のケア、家族ケアという重要な5つの場面を、病棟スタッフ(医師、看護師、医療相談員、ボランティアコーディネーター)が役を演じながら紹介させていただきました。

今回は、ビデオ上映の形で「ご家族による体験談」を紹介させていただき、ご家族が抱える不安や苦悩に対し、病棟スタッフがどのように向き合っているかが伺えました。ホスピスでは、患者さんだけでなく、ご家族のQOL(生活の質)を改善することも目指しています。

後半は「知っておきたいがん患者の身体と心のケア」と題し、ホスピス長 松尾直樹がスライドを使用し、ゆっくりとした口調でお話しいたしました。内容は、がん患者の「身体症状やその変化」「痛みの種類」「モルヒネに対する誤解・偏見」「点滴に対する考え」「せん妄等の精神症状」「スピリチュアルペインに対する対応」などで、参加者の皆様にとって貴重な知識となったのではないかと思います。講演の最後に松尾は、「私たちは、最期まで患者さんに一人の人として接します。」と話され、その言葉が印象的でした。

参加された方々からは、「寸劇がリアルでわかりやすかった」「緩和ケアについてよくわからなかったが、理解が深まった」「患者さんと家族がお互いに後悔のない、自分らしい最期を迎えられるようなケアに感銘を受けた」などの感想をいただきました。

昨年に引き続き、たくさんのご参加とご意見、ご感想をいただき、心より感謝申し上げます。

本講座は、いただいたご意見や感想を活かし、来年度以降も継続し、発展させていきたいと考えております。引き続き多くの方にご参加いただき、ホスピスについて少しでも理解を深めていただければ幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。(医療相談室 吉村)

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(2025.4.25更新)