当クリニックを開設するにあたり、アートプロジェクトを導入し、国際的な現代美術の世界で活躍する6名のアーティストがこのプロジェクトに参加しました。アートプロジェクトの目的は、クリニックであり美術館でもある新しいコミュニティーハウス作りです。そこが、医療を必要とする人だけでなく、地域のあらゆる人たちが利用し、交流できる場であることを目指しています。
テーマは、秋田の自然です。森林浴やトレッキングを行うように、自然は私たちにとって癒しと安らぎを与えてくれる存在です。しかし、身近な自然であればあるほど日常生活の中で看過されがちです。SOSACアートプロジェクトでは、身近な秋田の自然を、アートによって日常の中に引き戻すことを目指しています。一部を除き、参加アーティストたちは、実際に秋田で自然を取材し、作品制作をおこないました。各診療科目では、各科の特性を象徴するモチーフが使われています。たとえば、皮膚科では大地の皮膚として、空撮された地表の自然がモチーフとなっています。
SOSACアートプロジェクトを通し、質の高い地域の生活環境作りに少しでも貢献していくことが私たちの願いです。
自然と精神 → (精神的な自然を発見し、生きることを考える)
作品の特性(自然+精神性)
草間彌生による版画作品
自然を取り入れる → (SOSACが立地する場所の、シンボルとしての自然)
作品の特性(親近性+リアリズム)
渡辺 聡による壁画作品
自然の表面を見る → (自然の皮膚としての空中写真)
作品の特性(視点+固有性)
松江泰治による写真作品
自然の内部に入る → (太平山の内部を覗き込む)
作品の特性(発見+リアリズム)
小西真奈による油絵作品
様々な自然と楽しむ → (自然の様々な要素を、アートとして楽しむ)
作品の特性(純粋さ+創造の喜び)
ピーター・ポマーによる作品
自然の中で楽しむ → (歯のように、芽生えて生え替わる自然の姿)
作品の特性(光+自然)
安田千絵による写真作品
企画展示場として、様々な展覧会を開催します。
南ギャラリー同様、企画展示などを行っています。