オンライン音楽演奏へご招待

 7月29日(木)、鈴木雅子さん(ソプラノ歌手)、佐川寿美さん(ピアノ)、小川江美さん(歌)(以下、EMSミューズ)、石黒アヤコさん(ピアノ)のご厚意により、外出が難しい患者さんに普段とは違う音楽を聴いてもらおうと、LINEビデオ通話による歌とピアノの生演奏が届けられました。

うなずきながら聴き入る患者さん
画面に映し出されるEMSミューズの皆さん

 浜辺の歌/夏は来ぬ/海(松原遠く~)/たなばたさま/アヴェ・マリア/アニー・ローリー/エーデルワイス/この広い野原いっぱい/夏の思い出/四季の歌(春を愛する人は~)/バラが咲いた/秋田県民歌 など患者さんのリクエスト曲を含む全12曲を事前に用意していただきました。

リクエスト曲を指さす患者さん

 途中、歌ってくださる方の映像が写らない機器トラブルもありましたが、患者さんは目を閉じ、体を揺らし音楽を楽しまれていました。リクエストした曲が始まると、深くうなずかれている様子で、演奏後は溜息とともに、「自分だけに歌ってもらえるなんて、贅沢」「ありがとう」「あー、よかった」「懐かしい」「こういう生の歌を聴いたことがなかった」と感動されている様子でした。

同席したスタッフらからも拍手を送らせていただきました

 コロナウイルスの影響で昨年の3月から院内行事を全て中止しておりました。人と集まることが難しい中、患者さんにとって貴重な癒しの時間となりました。

感謝の気持ちを伝えました

 ホスピスボランティアコーディネーターの寺永さんは「コロナ禍で、家族との面会や歌、音楽、行事もなくなってしまった。患者さんにしてあげたいことが何もできてなくて、残念に思っていたが、このようなボランティアの申し出があってありがたい。参加した患者さんは本当に喜んでいてよかった」と話していました。

 リモートによる音楽や行事の配信が可能になれば、病室の患者さんに楽しみをお届けできるので、新たな可能性を感じられる取り組みとなりました。EMSミューズの皆さん、石黒さん、ありがとうございました。

 このオンライン音楽演奏会は今月も開催を予定しております。

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(2021.08.03更新)