最近のニュースでは、旅行キャンペーンが始まり、世の中はコロナ禍から緩やかに抜けつつあるようですが、高齢者の施設ではなかなかそのような雰囲気ではありません。まだまだ気が抜けない日々が続きます。
そこで、少しでも体や心をほぐせればと思い、軽い運動「ドンパン体操」と親睦を目的にした「ボール送りゲーム」を企画しました。
ドンパン体操は、秋田県の民謡「ドンパン節」をベースにして、入居者様が椅子に座ったままでも気軽に体が動かせるように職員が振付を考えました。ドンパン節の音楽に合わせ、手や肩、腰を軽くたたき軽快に体を動かしました。体を動かし、少し温まったところで「青い山脈」をみんなで合唱しました。

続いてボール送りゲームです。テーブルを囲み座り、隣りの人にボールを渡していきます。慣れたところでボールを2つにしました。そして最後は2つのボールを使って、テーブルの上を自由に転がします。勢いよく転がしたボールを相手がキャッチすると喜んだり、2つ同時に来たボールをキャッチするという華麗な技が出ると驚きの声があがったりしました。


最初は少し戸惑っていた方も、回を重ねる毎に表情が明るくなり気分が乗ってきているようでした。相手の顔を見ずにボールを転がしたり、ボールをバウンドさせたりする“トリックプレー”は場を大いに盛り上ました。
「昔は運動をしていたので、ボールを使うのは得意なの。楽しかったのでまたやりたい」「ゲームをして体が温まった」「(ゲームに)夢中になった。毎日やってもいい」などの声が聞かれました。
|