第15回外旭川病院ホスピス遺族会が行われました

6月27日(土)、外旭川病院ホスピス遺族会が開催されました。この会は、平成10年に外旭川病院にホスピス病棟が開設されてから毎年行われ、今年で15回目を迎えます。ホスピスで大切な家族を亡くされたご遺族の方に参加していただいており、今年はこれまでで一番多く、70名ほどの方に参加していただきました。

会ではホスピスボランティアにより、「赤いくつ」「ぞうさん」「エーデルワイス」「見上げてごらん」の4曲が、オカリナ演奏されました。

また、ボランティアでいつも弾いていただいている宇佐美美知子さんにより「渚のアデリーヌ」「いい日旅立ち」「メモリー」をピアノ演奏していただきました。

ご遺族の方からは、「父を静かに送り出すことができてよかった。ホスピスを選んで親孝行ができた。」「亡くなった夫もホスピスの行事を楽しみにしていた。体調が悪く、出たかった行事に出られなくなったときも、“来月参加する”と前向きな気持ちを話し、そのまま亡くなった。穏やかな最期を送れたのは、スタッフのおかげ。」「2年前に夫を亡くし、昨年もこの会に参加した。1年前はこの演奏を聴くと、ホスピスでの時間が鮮明に思い出されて辛かったが、今は違う。それだけ時間が過ぎたのだと改めて感じる。」など、当時のことを思い出し話してくださったり、今感じていらっしゃることなど様々な気持ちを話していただきました。

ホスピス長嘉藤先生からは「この遺族会は、大切な方を亡くされたご家族のケアという意味で開催しておりますが、みなさんからのありがたい感謝の言葉をたくさんいただきました。ホスピスで働くすべてのスタッフのエネルギーになっています。」と話しました。

お話になるのが辛いという方も中にはいらっしゃったかもしれませんが、大切なお声を聞かせていただき、本当にありがとうございました。今後も、患者さんとご家族のケアの充実に取り組んでまいりたいと思います。

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(2015.07.01更新)