第22回地域講演会「がん患者さんの身体とこころ」が行われました

10月22日(水)、外旭川病院で第22回地域講演会が行われました。「がん患者さんの身体とこころ」をテーマに、当院ホスピス医の松尾直樹先生が講演しました。

がんになった場合、身体に表れる変化についてグラフを使用し説明しました。がんを患っていても、体力がある時期は日常の生活を過ごせるが、急に昨日できていたことができなくなるなど、急激に体力が低下してしまうと話しました。

また、「がんの痛みやその治療法に関する正しい知識があれば、適切な痛みの治療を提供することができます」と、モルヒネを使用しながら、生き生きと趣味の手品を披露する患者さんを紹介しました。

しかし、患者さんの痛みを取り除いても、不安や絶望感などの精神的苦痛に悩まされたり、社会から取り残されたような気持ちに苦しみ、生きる意味が見出せないなど、患者さんの気持ちが様々な感情となって揺れ動きます。患者さんの心全てを理解することができなくても、心の動きを感じ取り、患者さんの心に寄り添うことで、生きる意味を支え、サポートすることが緩和ケアの大切なことです、と話しました。

参加した皆さんから「発症から最期までの過程をイメージしやすかったです。講演会に参加できてよかった」「がんとそのケアについてより理解を深めることができました」「ホスピス、モルヒネ等についての誤解が消えました」などたくさんのご感想をいただくことができました。

今後も、地域の皆様へ情報を発信してまいります。お住まいの地域に関わらずお気軽にお越しください。

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(2014.10.23更新)